コラム


 

生コン:ready mixed concrete

 

セメント、骨材、水、混和剤を混ぜて、練って固まる前のやわらかいコンクリート。

正確には工場で配合を管理して出荷されるものを「生コン」と呼ぶそうです。


アスファルト:asphalt

石油から精製されて作られるアスファルト。常温ではほぼ固体で熱を加えると柔らかくなる性質があります。防水材、制振材、接着剤、など多くの用途に使用されますが、一番生活のなかで目にする身近なものは、なんといっても写真のアスファルト舗装です。


革:leather

牛や豚など動物の皮をなめしてつくられる革。
工事現場では手袋やベルト腰袋などの、工具の素材として使われます。
写真は昔ながらの釘袋に使われている床革です。


木材チップ:woodchips

木材チップ(ウッドチップ)は木材を機械で破砕したもので、主に製紙用の材料やバイオマスエネルギーの燃料として使われます。
植込みなどに敷き詰めて、マルチング材として雑草が生えるのを防止する用途もあります。


グラスウール:glass wool

ガラス繊維でできている、断熱材や吸音材です。
安価なうえ、防火性能も高いので建築の壁や床下に充填されたり、ダクトに巻きつけて使われることが多いです。


銅:copper

金属のなかでも目に触れることが多い銅。
防食性があるため建築では屋根材や、配管部品として使われます。
また電気抵抗が少ないため、電気配線には銅が多く使われています。写真は銅の釘です。


スポンジ:sponge

材質や硬さが様々な種類があるスポンジ。
液体を吸い取ったり、汚れを落すために道具としてつかわれたり、コンクリートの見切り材や緩衝材、また断熱材などと建材の用途があります。
写真はタイル工事で目地材のふき取りに使うスポンジを、アップで撮ったものです。


珪砂(硅砂):silica sand

珪砂(けいしゃ)は珪酸分(SiO2)が主成分の石英の砂だそうです。
白っぽい細かい砂で、建設関係でよく使われるのは5号、6号、7号と呼ばれるもので、数字が大きいほど細かくなります。

モルタルやコンクリートの原料にしたり、エクステリアではインターロッキングの目地詰め、芝の目砂に利用されます。


白セメント:White Portland Cemen

ホワイトセメントは、一般のポルトランドセメントの呈色成分である酸化第二鉄(Fe2O3) および酸化マグネシウム(MgO)を少なくすることによって白色化したセメントです。(山陽白色セメントHPより)

純白のコンクリートをつくったり、色粉を混ぜて様々な色を表現することが可能です。
当店ではタイル流しを製作する時に、タイルの貼付けと目地詰めに使用しています。

 


錆:rust

鉄製の材料や工具を扱っていて、一番避けたいものは「錆」です。
施工された建築物も長時間の風雨によって、錆が発生すると機能も見た目も損なわれてしまいます。
そんな錆ですが、時には美しいな〜と思ってしまうことがあります。建材屋としてはなんとも悩ましい気分です。

 


合板:Plywood

 

合板(通称ベニヤ)は木材を薄くスライスしたものを繊維方向を90゜向きを変えて交互に貼りあわせて板にしたものです。

素材、厚さ、仕上げが様々あり、用途も家具で使われたり、

建築の構造用、コンクリート型枠用と多種多様です。

 

写真は合板の断面で、木材が積層されている構造が分かります。


繊維:fiber

 

繊維といえば衣服やシート、ロープなどの材料となる細い糸状のもので、素材も植物、石油由来、鉄、ガラス、カーボンなど様々な素材があります。

建築では塗壁の材料のひび割れ防止に、スサとして藁や麻の繊維を利用します。 また身近な道具として箒やブラシも繊維を利用したものですね。

 

写真は棕櫚箒のアップです。


プラスチック:plastic

 

一般的にプラスチックといえば、ポリエチレンポリエステル、塩化ビニル等の多種多様な合成樹脂のことを指し、建設現場でも工具や資材で多く使われています。

造形が容易で安価に大量生産ができるという長所がある反面、太陽光による劣化が早かったり燃やすと有害という短所もあります。写真は鮮やかなブルーの工具箱のアップです。


石:stone

 

耐久性があるため大昔からあらゆる文明の建築物や土木材料に利用されてきた石。

ピラミッドやアンコールワットなど数々の遺跡は石で造られ現在も当時の姿を保っているものもあります。

日本ではお城や斜面の土留めの石垣が身近にみることができます。また温泉の床や壁には石がたくさん使われていますね。

 

写真は静岡市と藤枝市岡部町を結ぶ昔の峠道「蔦の細道」にあった石垣です。


ダイヤモンド:diamond

 

宝石の世界では最高峰のダイヤモンド。

建設業界で利用されるのは工業用のダイヤモンドで、人工的につくられたものです。用途はさまざまですが、細かなダイヤモンドの粒子をかためてディスク状や筒状の基盤に密着させたものを回転させて、コンクリートや石材の切断や穴あけをおこないます。

 

写真は塩ビ管カット用ディスクの表面です。


鋼板:steel sheet (steel plate)


鉄を板状に加工した鋼板。

建築をはじめ船や自動車のボディ、家庭用品、園芸用品といたるところ姿かたちをかえて利用されています。

写真は亜鉛めっき鋼板を加工したバケツを写したものです。


網:mesh


網は身近なところで多種多様のものが使われています。

写真のものは網戸のアミで、風は通すけど虫は通さない、というように大きさの異なるものをより分けて小さな粒子(水や空気も含む)ものを通過させて、大きな粒子(ゴミやホコリ、生物、石等)を留めるために使われることが多いです。

身の回りにはさまざまな網があるので、どんな素材でどのような機能があるのか観察してみるのも面白いですよ。


洗い出し仕上げ:exposed-aggregate finish


土間の床や壁の仕上げとして、小石を混ぜたモルタルを鏝でならしたあと、完全に乾く前に水で表面のセメントを洗い流して小石を浮き立たせて仕上げる工法です。

混ぜる小石の色や大きさでさまざまな表情が生まれる面白い工法です。


タイル:tile


建築の床や壁の化粧材として広く利用されるタイル。

ひと昔前は住宅にも玄関、キッチン、洗面や浴室、トイレなどの水回りによく使われていました。現代は新建材も開発されて活躍の場も以前ほど多くはありませんが、タイルのある生活は素敵な空間を演出してくれます。

当店の看板商品になりつつあるタイル流しは、小さなモザイクタイルを組み合わせて、カラフルなものも製作することができますよ。


竹:bamboo

竹は生活のいろいろな場面で活躍している素材です。
スプーンやシャモジなどの食器、定規など文具、ほうきや籠の生活用品など様々に使われています。
建築材としては現在では少なくなりましたが、縦横に組んだ竹に土を塗って壁をつくる「木舞」という工法があります。
放置竹林といわれる問題も里山では発生していますが、人が上手に竹を資源として利用をしていけたら良いですね。
写真は竹で編まれた箕のアップです。

木材:timber


私たちの生活に欠かせないといっていいほど身近な素材の木材。土木、建築、家具、家庭用品、おもちゃ、燃料など意外なほど木製品に囲まれて暮らしていますね。

人が石油を手に入れてから機能的な素材が次々に開発されましたが、あらためて人は「木」と上手につきあっていくことで豊かな生活を営む時代が来ることを願います。

写真は木目が美しい杉です。


シート:sheet


ブルーシート、防炎シート、防音シート、防水シート養生シート、レジャーシート、クッキングシート・・・などなど。

工事現場に限らず、日常生活の中にも薄い膜状の「シート」をいたるところで利用していますね。


写真はいちばん目にすることが多いブルーシートのアップです。

平たい繊維を織ってあるのがわかります。


針金:wire


金属でできた線材で、工事現場などでは主にものをしばったり束ねるのに利用します。

素材は鉄、アルミ、ステンレス、銅、鉄にビニールをコーティングした被覆線等、あらゆる素材のものがあります。

針金を使った製品は身近なところにいろんな用途で見かけますので、ちょっと意識して探してみると面白いもんですよ。


砂利:gravel


砂よりも粒子が大きい小石の集まり。

粗骨材としてコンクリートの材料に使われる他、道路の路盤材や、土木工事での埋め戻し、庭にまいて雑草が生えるのを予防したり、用途はさまざま。

ちなみに「じゃり」といえば「じゃりン子チエ」という楽しくてたくましいアニメがありましたね。


水:water

 

人や生物を取り巻く環境には水は欠かせないのは言うまでもありませんが、人が造る建造物にも水は必要不可欠です。例えばコンクリートはセメント、砂、砂利を水で練ることで化学反応をおこして固まります。こう考えると水も建材といえますね。


砂:sand

 

主に工事現場ではセメントに混ぜる粗骨材としてモルタルやコンクリートに欠かすことができない材料です。

 

砂といえば子供の時に手も服も汚して、砂場で夢中になって、いろんなモノをつくって遊んだ方も多いのではないでしょうか。

 

創造の原点は「お砂場」にあり!


釘:nail

 

ご存知のとおり、金槌で打ち込みモノとモノを接合したり固定するために用いるものです。

木材、ボード類、コンクリート等を固定するために、用途によって様々な種類があり、形状も大きさも多種多様。

釘自体の材質も、鉄、ステンレス、銅、真鍮、木、竹などがあります。

普段の生活では「釘」を意識することもないと思いますが、身近にある釘を探してみると新たな発見があるかもしれませんね。


木質ペレット:wood pellet

 

次世代の燃料として普及することが期待されている木質ペレットとは、間伐材や製材加工の端材などを細かく砕き圧縮してつくられる粒状の燃料です。

 

普段の生活に関わるエネルギーも、地域産が当たり前になる時代が、また来るかもしれませんね。


セメント:cement

 

建築、土木工事には欠かすことのできない材料であるセメント。

古くは古代エジプト時代から使われているそうです。

セメントに水を混ぜたものがセメントペースト。

セメントペーストに細骨材(砂)を混ぜるとモルタル。

モルタルに粗骨材(砂利)を混ぜるとコンクリートとなります。

強いアルカリ性ですので目や鼻、また皮膚につくと炎症をおこすので、

マスク、メガネ、ゴム手袋などで体を保護して取り扱ってください。


標識ロープ:sign rope

 

通称トラ(虎)ロープといわれるとおり、主に黄色と黒の配色で視認性を高めたロープです。

工事現場等で立ち入りを制限するために張ったり、舗装されていない駐車場で一台ずつの境界を地面につくるためによく使われます。

あくまで標識用で強度はありません。荷造りには適しませんのでご注意下さい。


異径鉄筋:reinforcing bar

 

建築、土木工事で鉄筋コンクリートの主材料の一つである鉄筋。

コンクリートは圧縮に強いけど引張りに弱い性質を、引張りに強い鉄筋がサポートしてバランスの良い構造体をつくります。コンクリートのアルカリ性は鉄筋をサビから守り、お互い持ちつ持たれつの名コンビ材料です。

また、コンクリートブロック造の補強筋にも使われます。